トホカミエヒタメ

神話 神道 天照大神 伊勢神宮 多次元、そして宇宙人

Crux N' 7Roses

まず、一本の木、を想像する。
その隣に一人の人間。

そして、植物と人間の比較をする。
植物は人間と比べて、動くことはできず、また自分という、個の意識は持っていない。
人間はそれに対し自由に移動ができ、私という自分自身を意識する事ができる。

だが、植物は生きていくための方法や順番を、本能として知っている。
いつ芽を出し、茎を伸ばし、花開かせ、枯れ、種を残せばいいのかを、知っている。

それに対し人間は何をすればいいのか、いつ、花を開かせればいいのか、その前にどうすれば花開くのか、さらにその前には自分がどんな人間なのか、それすらが分からない。

それをさがしている間に寿命を終えたり、分からないことに悩み自ら死んでしまったりする。
植物は生きていくことに悩み、自殺はしない。

植物と人間。

どちらが生物として、優れているのか。

そうしたことを比較し、考える。
そして結論として、植物の、命の流れに忠実に、生れ、成長、変化する、生きることへの無垢な信頼を、人間の、悩み、混乱し、欲望に引きずられる姿とを比べ、美しく正しく優れているものとする。

そして木の中に流れる血を緑の血、人間の中に流れる血を赤とし、それぞれ木の中、人間の体内を流れるみどりの血と赤い血を思い浮かべる。

美しい緑の血。 
欲に濁った赤い血。

次に真赤な薔薇を想像する。
真赤な薔薇。

そしてその真赤な薔薇のなかには、しかし、浄化された緑の血が流れている。

植物の欲も、迷いも、苦しみも知らぬ、どこまでも流れゆく緑の血。
その緑の血が赤い薔薇に流れている。

その薔薇を、思い浮かべる。


次に、黒い十字架。


この黒は、人間の欲望が消えた状態を表わす。
人間を苦しめる、思いが消えた状態を黒がしめす。

何をすればいい、どう生きればいい、自分は何なのか、そんな迷いが消えた場。
それが黒い十字架。

そしてそこに、真っ赤な7輪の赤い薔薇。
それが、十字のクロスする部分に、円を描いて、丸く飾られている。

黒い十字架に真赤な7輪の赤い薔薇。

今度はそれを、心を鎮め、目の前に生き生きと思い浮かべる行をする。

黒い十字架。
真赤な赤い薔薇、7輪。
緑の血の流れる、赤い薔薇。

  黒い十字架の緑の血が流れる赤い薔薇。